先日、札幌在住のクリエイター、暮らしかた冒険家の
「ないものねだりからあるものみっけの暮らしかた展」
に行って来ました。
この人たちはなかなか面白い人たちで、
個性的でマイノリティな生き方をしている夫婦(メオト)です。
暮らしかた冒険家は、
夫はウェブデベロッパー、妻は写真家という夫婦で、
主にウェブサイトを使った地域共同体づくりを
なりわいにする夫婦会社です。
彼らが札幌に来たのは、
札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターを努めた坂本龍一氏に、
「君たちの暮らしはアートだ」
と、アーティストとして招集されたのがきっかけです。
教授とは、以前#skmtsなどのウェブ関連のプロジェクトで関わったことがあり、
『札幌芸術祭に協力してほしい』と言われのでウェブ制作だと思っていたら、
『札幌で暮らしてほしい』
『君たちの暮らしが芸術』
と言われ、
”暮らし方そのもの”が展示されることになりました。
で、期間限定のつもりが、
すっかり札幌が気に入り住み着いてしまったと(笑)
この辺の身軽さもなかなか面白いですね。
僕はいま札幌で、
「山を開墾し、畑をつくり、無農薬で野菜を作る方法を学ぶ」
学校のようなものに通っています。
春から雪が降り始めるまで、
約半年間かけて試行錯誤を繰り返す大人の学校ですね。
暮らしかた冒険家の夫婦も実はそこで一緒に学んでいます。
彼らは、よのなかのいろいろな”あたりまえ”を疑っています。
例えば婚約指輪。
「どうして婚約といえばダイヤの指輪なんだろう?始まりは広告屋さんのキャンペーン。
自分たちの暮らしにフィットするものをえらべばいいんだ。そんなことに気がついた。」
「キラキラを眺めるだけの(それが魅力的なのだけど)指輪よりも、これから築く家族の、
これから行く場所の、夫ジョニーの遺影写真も、そういう全てに関わる一生もののカメラがほしい、
わたしの”婚約”には、ダイヤよりもカメラがしっくりきたのです。」
との理由で、婚約の証に「婚約カメラ」を選びます。
例えば結婚式。
「結婚式ってダサくない?高くない?ゆっくりできないよね?ということで、
キャンプ場を貸し切って、1泊2日の結婚式。ないものはつくればいい。みんなと。」
ということで、
キャンプ場に親族・友人を呼んで結婚式を行います。
「結婚キャンプ」です。
この結婚キャンプの模様は会場で展示されていましたが、
なかなか面白かったですね。
参列者全員にお願いして、一輪の花を持って来てもらい、
それを新郎がひとつひとつ集め、その場でブーケを作り、
それを新婦に渡しプロボーズする
という演出が良かったですね。
参列者の顔がとても楽しそうなのが良かったです。
”当たり前を疑う”
言うのは簡単だけど、実際に行動できる人はあまりいません。
さらにそれをコンテンツにしたり、イベントにしたり、
展示にしたりして人を巻き込んでいる人はほとんどいないでしょう。
で、このメオトが展示を開催するわけですが、
期間中様々なゲストを招いてトークイベントを開催しました。
●札幌でほぼ自給自足している人
●ポートランドの有名コーヒー店の店主と奥さん
●昔はだいぶやんちゃしてたスケーターだったけど今は有機農家になった人
などなど、どれも面白そうだったけど、
僕が今回聞きに行ったのは、
ポートランド在住の有名コーヒー店、店主とその奥さん
のお話。
これはちょっと長くなってしまったので
また次回話しますね。
ポートランド、ここ数年気になっていたけど、
話を聞いて、やっぱり面白そうな街だと思いました。
キーワードは「ローカル」です。
井ノ口
P.S今日の一曲はこちら
教授が出てきたので教授の曲を。
坂本龍一『千のナイフ』
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