箱が大事

「ほら、言った通りでしょ?」
「菊水、絶対来るよ!って言ったじゃない?」

これは、札幌の中の菊水という街の話。

札幌人のなかには、

「菊水なんて用ないし、降りたこともない」

とか言う人もいる始末(ひどい笑)。

でも実は菊水には、うまいラーメン屋があったり、
隠れ家的な古民家ギャラリー&カフェがあったり。

結構良い感じの店が点在していたのです。

大通(デパートやお店が立ち並ぶ札幌の中心エリア)
からもススキノからも徒歩10分圏内。

ほど良い距離。
渋谷ー代官山的な。

そこに、札幌を代表するカフェ、MORIHICOオープンですよ。

札幌のキーとなる店がここに来た意味。

これに乗って、セレクトショップやらおしゃれ美容室やら、
うまいパン屋やら、花屋やらがオープンしたら。。。。

菊水は倉庫が多い。板金やっている工場とかも多くて、
リノベーションしがいのある「良い箱」がたくさんある。

”ここリノベーションしたら絶対かっこいいじゃん!”

という倉庫や工場がいくつもあるんだよね。

NYのブルックリン、ロンドンのブリックレーン、東京の蔵前。

共通点は、イーストで、いい倉庫があって、家賃が安くて(当時)、川が近いこと。

菊水は全部クリアしてる。

それをいち早く察知してかどうか、倉庫をリノベーションして
カフェにしたのがPlantationなんだと思う。

ワイルドサイドランチミーティングin札幌が行われたのもここ!)

菊水駅からさらに徒歩10分歩かせる距離に店を作ったところにも
センスを感じたけど、札幌人はご存知の通り、人気店。

「川の東側はダメだ」って言われてたらしいけどね。

2年前、札幌に来て初めて菊水という街に降り立った来た時、
ロンドンのブリックレーンを感じたのです。

このダサい感じ。でも良い箱があり、家賃が安くて、
中心街からもほど良い距離にある。

ポテンシャル高い、ここ、絶対!

倉庫しかないダサいエリアと思われてたロンドンのブリックレーンが
わずか5年で最も熱いエリアに変わったように、
このさえない菊水も「来る、きっとくるー」って思ったわけです。

そしたらMORIHICOドーン!じゃないんですか。
いや、これ、来るよね、本当に。

しかも、「カフェの2階は泊まれる」
っていう今様のやつじゃないですか。

いや、ホテルの1階に、
”ご飯が食べれて飲めるカフェ”があるというべきかな。

ポートランド、ブルックリン界隈はもちろん、
東京で言えばNuiとかかな。
ロンドンのお気に入り、HOXTON HOTELの匂いもちょっとした。

ここら辺の系譜にある空間という感じ。

ちょっと小上がりになっているスペースもあって、
ここでライブなんかもやっちゃうんでしょうね、きっと。

ウェルカムですねー。

朝7時からモーニングが食べれるっていうのは、
旅行者にとってはかなり嬉しいだろうね。
この界隈、モーニング食べれるところ皆無だから。

夜11時まで開いてるから、シゴト帰りに
クラフトビール一杯飲んでから帰れるのも嬉しいね。

やっぱり箱って大事。

箱があるから人が集い、
人が集うからコミュニティーができて。

結局「良い街」って、
良い箱がどれだけあって、
楽しい人がどれだけいるかなんだろうね。

元サエないまち、菊水がどう変わっていくか。
注目しています。

いやマジで菊水クルよ、キテルよ。
Check it!

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