制約があるからクリエイティビティが生まれる

小野さんがブログで、

“木坂さんの語るクリエイティビティ”

について書いていた。

木坂さんの言葉とともに、
小野さんの経験談も語られていて
とても学びになった。

詳しくは小野さんのブログで
読んで欲しいんだけど、
簡単にいうと、

「制約があるからクリエイティビティが発揮される」

ということ。

とても共感した。

最近、札幌で3つ目のエアビーを始めた。

2LDK、70㎡、10名宿泊可能な大箱だ。
駅から徒歩2分、札幌駅まで
地下鉄一本で8分という好立地。

かなりポテンシャルが高いと思う。

でも1つだけ大きな問題がある。

それは

“4階建なのにエレベーターがない”

ということ。

これは家を借りる前にもわかっていたことで、
一番悩んだ部分ではあるんだけど、
大箱であることを優先して借りることにした。

10名泊まれる大箱だと収益も大きくなるし、
10名泊まれること自体が売りになるからね。

実際始めてみたけど、
これは思っていた以上に問題がありそうだ。

事実、

「あなたの家に興味があるんだけど、エレベーターはある?」

と聞いてくるゲストが結構いて、

「ないんだよねー」

と答えるとそれ以来音沙汰なし(予約もしない)
というケースが結構あるからだ。

大人数になると、どうしても
高齢者、子供が含まれる率があがる。

ファミリー層が増えるからだ。

「祖父、祖母、父、母、子供達」
というような構成になりやすい。

大人数の家族が一緒に
泊まれる宿は多くないし、
あったとしてもかなり値段が高くなる。

だからここは民泊が強みを
発揮しやすいところ。

「仲間10名で海外旅行だぜ!」

なんていう層はそんなに多くない。

そんなことするのは
ワイルドサイド部くらいだ。

ファミリー層を狙ってこの家を
借りたんだけど、僕の想像していた以上に
階段で4階まであがるのが嫌みたいだ。

実際、この宿を予約してくれた最初のゲスト
に会いに行ったんだけど、やっぱり家族連れで、
その中に69歳の女性(祖母)がいて。

一緒に階段登ったけど、
ハアハアいっていたからね(笑)

まあ、そうなるわなーと。

でも今さらエレベーターを
つけるわけにはいかないし、
「4階、エレベーターなし」という
制約の中でなんとかしなくてはならない。

さてどうしたものか?

そこで考えたのが、

「フリープロテイン」の家。

この階段を上るという行為を、
「苦行」ではなく「エクササイズ」
なんだよ、と言ってみる。

マイナスじゃなくてプラスなんだよと。

20KGのスーツケースを持って、
4階まで上るのは結構なエクササイズだ。

でも登り終えたらさ、
ウェルカムプロテインが待ってるから
シャカシャカシェイクして飲んじゃいなよ!

みたいな打ち出し方をしたらどうだろう?

なんならダンベルを
置いておいてもいいかもしれない。

ヨガマットも。

楽しい旅行中であっても出張中で
あってもエクササイズは欠かせないよね?

と言う層は一定数いるし、
だからこそ、リッツ・カールトンにせよ、
5つ星ホテルには必ずジムのフロアがある。

毎朝スムージーが作れるように、
ジューザー、バナナ、ほうれん草なんかを
標準装備しておくのもいいかもしれないね。

札幌で

“滞在中もエクセサイズしてヘルシーに”

を言うコンセプトを打ち出している
民泊の宿はないので、”選ばれる”宿
になる可能性は十分あるね。

Gold Gymに通ってそうなオージーばっかり
大人数で来たらちょっと嫌だなあ(笑)
と思ったりもしつつ、
これは試す価値あるなあとも思う。

ダンベルやプロテインが置いてあるからと言って、
ファミリー連れが来なくなるわけでもないだろうしね。

プラスアルファでトレー二ングがマストな人、
健康意識の高い人が来てくれたらラッキーって話だから。

こんなアイデアは、普通にエレベーターがついている
家を借りていたら思いつかなかったよなあ、と思う。

実際、今まで3年以上エアビーやっている
けど、考えたことなかったしね。

「4階建なのにエレベーターがない」

という制約があったからこそのアイデアだ。

なんでもありは実はなんにもなしなのだ。

この制約を成約に繋げられるのか?

いま試されているね。

P.S. 木坂さんが語っていたことは、

適切な制約下に身を置くこと、
あるいは自ら適切な制約を課すことで
クリエイティビティーを生み出せる
ということだと思うから、
今回の僕のケースとはちょっと
意味が異なるなるけどね。

でも制約がクリエイティビティに
繋がるということはいままさに実感している。

今日の一曲はこちら
DJ SEIJI(SPC)/『スキルとクリエイティビティ (Remix)』

考えたらラップも”韻を踏む”という
制約があるからこそクリエイティビティ
が発揮されているものだよね。

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