リメンバーミーを見た。
好きだなあ、この映画。
とある理由で、音楽を禁止する
靴屋の家族が舞台。
しかし音楽を愛し、ミュージシャン
になることを夢見る息子が
反発して家を飛び出してしまう。
call to adventure!
って、全くもって王道のディズニー映画だけど、
音楽が重要なファクターに
なっていたのもあり、一気に引き込まれた。
この映画は「死者の日」がテーマ。
ご先祖を忘れないでいること。
死んでも繋がっているということ。
テキーラにドクロのモチーフが多いのは
メキシコ人の死生観に関係しているかもしれない。
ドクロって日本では怖いイメージだけど、
メキシコでは、死者(先祖)との繋がりを
あらわす象徴で、ネガティブなイメージではな
いのかもしれないね。
メキシコに住んでいる奥さんの友人が
この映画を前から薦めてい担だけど、
この映画を見たら
「ありがとう!」
と言ったそうだ。
そういう映画。
つまりメキシコ人(及びメキシコに住んでいる人)
が、多くの人に見て欲しいと思っている映画。
メキシコといえば、今まで、
密輸、ドラッグ、不法移民、マフィアみたいな
ネガティブな描き方がほとんどだったしね。
トランプは国境に壁を作るとか言ってるし。
でもこの映画では、
「死者の日」を通じてメキシコの美しさや、
先祖を含めたファミリアを大事にする文化を持つ人たち
というメキシコ人のポジティブな面が描かれているから、
メキシコ人として嬉しかったんじゃいかな。
メキシコの映画史上No.1ヒットらしいしね。
つまりメキシコ人に熱狂的に
受け入れられている映画ってこと。
製作陣も3年間かけてリサーチしたみたいだしね。
実際に死者の日を体験したり、
色々なファミリアを訪ねて話を聞いたり。
こういうところはアメリカの
映画ってやっぱりすごいよね。
この映画見たら絶対メキシコに行きたくなるよ。
この映画で印象に残るのは
「二度目の死」という概念。
これはとても残酷だ。
生者の国(現世)で亡くなった人は
死者の国(天国みたいな場所)で
楽しく暮らしているんだけど、
生者の国で、自分のことを覚えてくれている人
がいなくなったら、死者の国からも
消えてしまうっていうという設定。
これはとても切ない。
覚えている。
これがいかに大事なことか。
覚えてくれている。
これがいかに嬉しいことか。
今までご先祖様への
感謝が少なかったなあと思う。
自分のルーツで、
命を繋いでもらったのに。
父方の祖父母は、
僕が小さい頃に亡くなってしまった
というのもあるけど、あまり記憶がない。
どんな人生を送っていたのかもほとんど知らない。
これはよくないよね。
僕がこの映画に惹かれた理由は、
先祖を含めた家族の絆が密で、
当たり前のように、子供も親も祖父母も
一緒に暮らす生活にもあると思う。
実際にそれとやることは
大変だと思うけどね。
「当たり前に家族を大事にする」生き方は
現代日本では必ずしも当たり前ではないから。
Familia(ファミリア)
英語のFamily、「家族」を
意味するスペイン語だけど、
昔からこのFamiliaという言葉が好きだった。
響きがいいよね。
温かみを感じる。
自分はFamiliaを
どれだけ大事にできているだろうか?
自分は先祖をどれだけ知っているだろうか?
これが問われた映画だった。
ご先祖様をRememberどころかよく知らないからね。
まずは知るところから始めよう。
Remember me。
単純に好きな映画。
もいっかい観よう。
今日の一曲はこちら
『Remember me (End Credits ver.)』 シシド・カフカ&東京スカパラダイスオーケストラ
コメントを残す